外国の暮らし その3
よくみると壁にはどこで見つけてきたのか「満員御礼」と太字で書かれた昔の芝居小屋の札のようなものがオブジェのように飾られ、小さなダイニングテーブルの上には唐草模様の風呂敷がクロス代わりにかかっていました。
こういうのを「タタミゼ」つまり、「畳」を変化させて形容詞にしたフランス語で、日本かぶれ、というような意味だがという、というのは後になって知ったことだが、とにかくその部屋は日本人の私には確かに少し奇異なものに見え、どうコメントしていいやら戸惑うようなものでした。
2年ぶりのRはコム・デ・ギャルソンかヨウジ・ヤマモトという感じの(ある種のフランス人たちが大好きな)中性的で一見地味なスーッを着ていたが、それはあのルカ・カールトンの日とそっくりなスタイル、つまり彼女にとってのユニフォームのようなものでした。