音楽の時間 2
ヴェルディ オペラ《オテロ》
オテロは、これをたくら真にうけて、ついに嫉妬に狂い、デズデモナを絞め殺すが、すべてはイアーゴの企みであったことを知り、自ら短剣で胸を刺し、妻のあとを追う、というものである。
このオペラは、オテロの心理に焦点をあてた、緊張感あふれるドラマとなっていて、俗に"歌手のオペラ"と称されるが、それは、オテロ、デズデモナ、イアーゴの三役を歌う歌手に、きわめて表現力が豊かで、ドラマティックな声が要求されているからだ。
なかでも、オテロ役は、力強い声のほかに、この悲劇を演じるすぐれた演技力も兼ね備えていなければならず、テノールの難役中の難役といわれている。